TRAVELLER:(第2回) 宇宙船を確認する
- TRAVELLER THE Starship "Bentenn" -
TRAVELLER:(第2回) 宇宙船を確認する
1.宇宙船
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トラベラー(TRAVERLLER)は1977年にゲーム・デザイナー Marc W. Miller氏の手によって生み出されたTRPGシステムです。
この記事は、トラベラーの、ソロプレイ(ソリテア)を行った、記録です。
さて、前回、キャラクターを、2名作り上げました。
とりあえず、キャラクターの1人である「キャラ・ミモト」は、宇宙船「S型偵察艦」を入手しています(無期限レンタル)。
これのデータを、「宇宙船用紙」に、記入するため、ルールブック「Book2.Starships」に載っている「S型偵察艦」の説明を、写して行きます・・・が、なんだか、「宇宙船用紙」空欄が多いです・・・これは・・・ルールブックを読むしかありません。
2.除隊恩典で、宇宙船
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帝国暦1105年
「キャラ・ミモト」こと、元偵察局員の「ミモト」さんは、「あんた、もう、いいよ」と言われて、16年勤めた、偵察局を除隊させられました。
ミモト:「まだまだ、働けるのになぁ・・・これから、どうしよう」
目の前が、真っ暗になりながら、「除隊恩典リスト」に、目を落とします。
ミモト:「ええと、退職金Cr20,000、教育セットに、2等チケットかぁ、あれ? これは・・・」
※100トン級S型偵察艇の無期限レンタル
(条件として偵察局からの依頼があった場合、偵察局員として臨時的に復帰する責務を負う)
(燃料費、整備は、無料で、偵察局基地にて、行える。その他の維持費は、貴殿が負担すること)
(売却は不可)
ミモト:「う、宇宙船!? こ、これ、なに?」(リストを指して、人事部に聞いて見る)
人事部:「ああ、それ? 貴女は、「偵察局予備役」に、選ばれたのですよ。おめでとう」
ミモト:「よび?」
人事部:「偵察局では、余剰の偵察艦を、「予備役」として選ばれた人に、貸し与えているのです。 これは、偵察局が、手が足りないときなどに、貴女を、一時的に、呼び出して、偵察局員として復帰させる権利があるということ。 その代わり、用のない間は、船を自由に使って構わないということですよ」
ミモト:「え?・・・それって強制?」
人事部:「まさか辞退しませんよね? やだ。そんな! 帝国の反逆者じゃあるまいし」(にっこり)
ミモト:「・・・」
そのまま、彼女は、総務部へ行くよう指示され、その通りに、するのでした。
ミモト:「えー、ここに、来るように指示されたんですけど」
総務部:「IDカードを提示してください。ああ、ミモトさんですね。クレジット(Cr)以外の恩典を、ここで支給します。クレジットは、銀行に直接入金されます」
ミモト:「なるほど」
総務部:「あと、支給される「宇宙船」の説明をします」
ミモト:「ああ、あれね。 実物は見れるの?」
総務部:「案内します。こちらへ」
ルールブックによると、船の尺度は、正方形の方眼紙を使って、見取り図と作るとしたら、
床から天井までは、「約3m」。1辺は、「1.5m」だそうです。
船体容量1トンは、「約14立方メートル」となっています。
見取り図上では、1トンは、2つの正方形と、等しくなるそうです。
S型偵察艦は、100トンなので、高さ3m横縦それぞれ1.5mの正方形が、200個並ぶ感じの広さを持ってることでしょうか!
約1400立方メートル。
大体、20mx20mx3m って所でしょうか。外装があるので、これの、一回りデカイでしょうけど。
ルールブックには、イラストが載っています。正三角形ぽい形をしています。
見取り図もあると良いのだけど、載ってません。
総務部:「では、説明しますね。
100トン級S型偵察艦 船籍番号(ぴー)
ご存知の通り、恒星間宇宙船です。
ジャンプドライブは、Aクラス。100トン級なので、ジャンプナンバーは、2です。
パワープラントは、Aクラス。100トン級なので、パワー評価は、2です。
大気流線型で、機動ドライブAクラスを装備しており、最大加速は、2Gです。
船倉は、容量3トン。
特等船室4つ。
2等寝台なし。
最小乗務員数は、パイロット(兼エンジニア)が、1名。
燃料タンクは、40トン。
燃費は、一度のジャンプ1で10トン、2で、20トン消費します。
巡航については、4週間で、20トン消費します」
ミモト:「つまり、ジャンプ2パーセク1回と、巡航4週間で、燃料は、カラッポね」
※ミモトは、16年の偵察局勤務の経験から、同タイプの船を扱ってるはずなので、多分、詳しく知ってると思うけど。
総務部:「はい。 あと、エア・ラフト格納庫が、1つあり、そこに、エア・ラフトを1台設置しています」
ミモト:「へー。反重力マシン(エア・ラフト)付きかぁ。いいね」
総務部:「ハードポイントには、火気管制装置と、2連砲塔、が、装備されています」
ミモト:「2連! 武器が、2つ装備できるわけね!って・・・肝心の銃器が砲塔に、付いてないけど・・・」
総務部:「ご自分で、購入して、砲塔に設置してください」(にこり)
ミモト:「えー! 一番安いレーザーで、Cr500,000するじゃないのさ・・・」
総務部:「あと、船内コンピュータですが、「モデル1改」を、設置してあります」
ミモト:「ふーん・・・あ。 プログラムは?」
総務部:「標準ソフトウェア・パッケージですので、モデル1改のだと、MCr1以内で、選んでください」
ミモト:「うーん」(コンピュータソフトウェアリストを、見る)
宇宙船は、「コンピュータ」で制御されています。
しかし、コンピュータは、「プログラム・ソフト」が、ないと、ほぼ、なにも出来ません。
MCrは、お金の単位の1つで、MCr1 = Cr1,000,000です。
選べるソフトの値段の総額は、MCr1なので、Cr1,000,000で、沢山買えると思ったのですが、その殆どが、MCr1以上です。
大きく分けて「攻撃用」「防御用」「日常用」の3種類のソフトが、リストに上がっています。
「日常用」のは、安めのソフトが多いので、そこから選びます。
ミモト:「うげーっ!高いっ!?
ええと、ジャンプ1と、ジャンプ2のプログラムは、いるとして・・・(コレが無いと、ジャンプ(恒星間移動)出来ないし・・・)、あと、機動のプログラム。コレが無いと、大気圏飛べ無いし・・・あと、航法プログラム。コレがないと、ジャンププログラムが、使えないし・・・って、あと残り、MCr0.1しか、選べないじゃん。
『ジャンプ計画作成』プログラムが、欲しいけど、これは、MCr0.8もするしなぁ・・・
仕方ない、アンチ・ハイジャックプログラムにしょう」
星から星へと、宇宙船を、飛ばす場合、必要なプログラムは、
「ジャンプ計画作成」・・・宇宙地図を作成し、目標値を定める
「ジャンプ」・・・飛行するパーセク(1パーセク=約3.26光年)に応じたプログラムがあり、ジャンプで必須。
「航法」・・・計画作成で設定した目標までの航路を設定する。
の3つです。
これらが無いと、隣の星系へ旅できません。
一番安い、「ジャンプ1」と「航法」を足すと値段は、MCr0.5
「ジャンプ計画作成」MCr0.8は、とても無理です。
最も、「ジャンプ計画作成」は、1回のみ使用可能な自己消去型カセットが、Cr10,000で販売されているので、必要に応じて、これを、買えば良いのですが・・・。
ミモト:「プログラムは、このセットで御願いします」(リストにタッチして、選んだソフトにマークを、つける)
総務部:「わかりました。 整備や、燃料補給は、偵察局基地では、今後も無料で行えます。ドッグに船を駐留させてますので、いつでも、取りに来て下さい。 これが、証明キーです」
ミモト:「いろいろ、ありがとう」
3.舞台は何処?
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さて、宇宙船の設定は出来たものの、肝心の舞台は、どこだろう?
ハイドインスターと、ミモトを、引き合わせないと、冒険が始まりません。
舞台である、「宇宙」や「星」を作成する、ルールが、ルールブックには書いてますが、これを、やるのは、大変です。
ボクが、購入した、サプリメントの1つに、「Supplement 3 The Spinward Marches」というのが、あります。
これは、トラベラー公式の宇宙の資料なんですね。
「スピンワード・マーチ宙域」と、言います。
「宙域」は、16個の、「星域」からなる、巨大な宇宙の単位です。
10パーセクx8パーセクの範囲が、「星域」です。(1パーセクは、約3.26光年)
ミモトの偵察艦は、「偵察局基地」に駐留しているので、偵察局基地がある星が、良いと思われます。
サプリメントの最初の説明によれば、「リジャイナ星域のリジャイナ」「グリッスン星域のグリッスン」が、お勧めだそうです。
オリジナル星域にも興味があるのですが、もう少し慣れてからにすることにします。
リジャイナ星系には、偵察局基地も多いので、ミモトにとっては、有利(?)かも知れません。
アドベンチャーの機会が、ありそうです。
自動的に、ハイドインスターも、リジャイナにいることになります。
この星域は、商業の盛んらしいので、元商人の、ハイドインスターも都合が良いでしょう。
公式設定の舞台というのは、知らないところで公式な歴史や、設定が、うじゃうじゃありそうで怖いのですが、どうせ、独り遊びなので、なんとでもなります(笑)
この星域は、トラベラーユーザーの間では、かなり、メジャーな予感が、爆発ですが、まぁ良いか・・・。
実際、「リジャイナ星域」と、Webで検索すると、結構、資料となるデータが、出てきました!(笑)
宇宙規模のデータばかりですが! そりゃ、宇宙がテーマですから!
Crは、大体、1ドル~2ドル。日本円で、100円から200円らしいです!
4.リジャイナ星域・リジャイナ星系
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スピンワード・マーチ宙域は、16の星域で構成され、1つの星域は、10パーセクx8パーセクの広さを持ちます。
宇宙の地図上では、6角形のヘックスで区切られ、1ヘックスは、1パーセクの広さを持ちます。
これが、「星系」で、我々の実際に住む宇宙で言うところの「太陽系」に、なるわけです。
「星系」1パーセクの、この「世界」には、「恒星」つまり、太陽があります。
サプリメントのデータには、主要と成る惑星のデータしか記載されていません。
つまり、居住できる惑星は、大体1つってことみたいですね。
例外は、あると思うので、それは、レフリー(トラベラーにおける、ゲームマスター)が、自由に設定できるようです。
・スピンワード・マーチ宙域:リジャイナ星域
32の世界があり、総人口1656億人。最も人口の多い世界は、レテ(人口密度A)。
最もテックレベルが高い世界は、エファーテ、ユーキー、ピクシー、ブーギーン、ヨーリの5星系で、レベルはD。
ルイを除く全世界が、帝国の領土。
・リジャイナ星系
0310 A788899-A 2 富裕、星域首都 G
※0310・・・星域における、星系の位置を示す数字。ヘクス番号。
※A788899-A・・・標準世界プロファイル(略名:UWP)と言って、星系の標準となる星のデータの英数字。
左から「宇宙港」「惑星規模」「惑星大気」「水界率」「惑星人口」「惑星政治体制」「法律レベル」「テクノロジーレベル」
A:宇宙港A型。洗練された最高の港。
7:惑星規模 直径 7,000マイル(11,200km)
8:惑星大気、濃厚
8:水界率、80%の海洋
8:惑星人口、100,000,000人
9:惑星政治体制、客観的官僚政治。市民層から隔絶された機関による政治。
9:法律レベル、全ての武器の野外での所持は禁止。
A:テクノロジーレベル、恒星間社会
※ちなみに、我等が、地球(Terra)の、UWPは、E867972-8 だそうです。つまり・・・
E:宇宙港E型。辺境設備。根本的に標識などの最低限の設備のみ。燃料補給不可。
8:惑星規模 直径 8,000マイル(12,800km)
6:惑星大気、標準
7:水界率、70%の海洋
9:惑星人口、1,000,000,000人
7:惑星政治体制、小国分裂状態。代表的支配権を持つ政府は不在。競合勢力による支配権争いが存在。
2:法律レベル、携帯エネルギー火器の禁止。宇宙船の武装に影響なし。
8:テクノロジーレベル、1980~1989年代。
※テクノロジーレベルを見ると、結構昔ですね(笑)。トラベラーの作成された時代ですしね。
テクノロジーレベル9だと、1990~2000年代になります。
しかし、テックレベル(テクノロジーレベルのこと)9だと、
個人火器で「レーザーライフル」、兵器で「ビームレーザー」が存在してるので、
ちょっと合いません。あれ? レーザーライフルは、実用化されたのでしたっけ??
※2・・・基地の種類です。2は、「海軍基地」と「偵察局基地」が、存在しているという意味。
※富裕、星域首都・・・貿易分類。「富裕:心地よい気候と環境を有している」「星域首都:星域の首都となる世界」
※G・・・ガス・ジャイアントが存在している(木星や、土星に似た星のこと)
データを、見る限るでは、「惑星リジャイナ」、我々が住む、地球よりも、小さく、空気が濃厚で、海が多い、感じです。 人口も一桁少ないですね。
5.カースド・アドベンチャラーズ・バー
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さて、カメラは、元商人「ハイドインスター」へ戻ります。
彼が、主人公のはずです。多分・・・。
イラストの肖像も少し・・・かなり変えました(笑)。
(・・・微妙に、ボクに似てる気がしないでもない・・・)
彼は、商船を降り、恩典の知性訓練を終え、同じく恩典で拝領した「短剣」「2等チケット2枚」「退職金Cr60,000」を手に、町をぶらつきます。
とりあえず、今後のことを決める為に、行きつけのバーに、入ることにします。
彼は、自分の船を持つことが夢でしたが、生憎、船は手に入りませんでした。
ああ、残念な人生!
ローンで買うことも出来ますが、まず、頭金として、宇宙船価格の20%が、必要となります。
偵察艦を除き、一番安い、「自由貿易船(200t級A型自由貿易船)は、MCr37.8 です。
つまり、MCr7.56(Cr7,560,000)が、まず必要ですから、これは、絶望的です。
まったく、残念!(リアルに、悲しい)
彼に残された道は、2つ。
年金暮らしで、地味に平和に暮らすか、トラベラーとして、雇われるかです。
この物語は、ソロプレイ(ソリテア)なので、レフリー(ゲームマスターのこと)がいません。
単なる空想遊びですが、トラベラーには、それを、サポートするルールが、あります。
ルールブック「Book3 Worlds and Adventures」には、「遭遇チェックリスト」が載っています。
・日常の遭遇:必要に応じて発生(レフリー次第)
・冒険との遭遇:必要に応じて発生(レフリー次第)
・法的遭遇:法的な嫌がらせを回避するには、1日1回スローを行い、法律レベル以上を出すこと。
・無作為な遭遇:1日1回。1Dにて、5+だと発生。
・動物との遭遇:地形と世界タイプ用の動物との遭遇表にて、1日2回スロー。
・パトロンとの遭遇:週に1回、1Dで5+だと発生。
・噂:週に1度、2Dで7+だと発生。
レフリー次第というやつを、無視して、
とりあえず、一通りサイコロを、振ってみましょう(サイコロによる判定を、「スロー」と呼びます)
どうも、1週間が単位みたいなので、それで・・・
ちなみに、街中なので、動物遭遇は、ないことにします。
週一遭遇が発生した場合は、8面ダイスで曜日を決めることにします。
(コロコロ・・・)
月曜日:法的遭遇あり、無作為遭遇なし、噂なし
火曜日:法的遭遇あり、無作為遭遇なし、パトロン遭遇あり
水曜日:法的遭遇あり、無作為遭遇あり
木曜日:法的遭遇あり、無作為遭遇なし
金曜日:法的遭遇あり、無作為遭遇なし
土曜日:法的遭遇あり、無作為遭遇なし
日曜日:法的遭遇あり、無作為遭遇なし
・・・このような結果になりました。
なんか、毎日、警官に遭遇しています。
治安が、良いからでしょうか??
次回は、これに、基づいて、遊んでみようと思います。
ミモトと、ハイドインスターは、いつ出会うのでしょうか? そもそも出会えるのか?
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