土曜セッション:D&Dグランゼリカ(その16の2)【ドラゴンスレイヤー・クエスト】(後編)
土曜セッション:D&Dグランゼリカ(その16の2)【ドラゴンスレイヤー・クエスト】(後編)
《冒険16回目の前編からの続きの巻き》
★こんにちは!不定期連載の、D&D3.5eリプレイ「D&Dグランゼリカ」でーす。
★大体、土曜に、1人暮らしをしている友人宅へ押しかけ、夜な夜な遊んでるわけですが、今夜も、Dungeons&Dragons3.5版を持って行く訳です。
※注記:このリプレイは、DMの記憶からダウンロードされて書かれているため、大体の流れ以外は、セリフも含め、大幅に自動改竄されていることを、ご了承ください。
《前編のあらすじ》
★冒険者達は、そろそろ、「聖剣」とか、格好良い武器が欲しいなぁと思いました。
そこで、その辺りに詳しそうな、シルバーさんに、情報提供を求め、相談しました。
しかし、シルバーさんが、提供してくれた、伝説の剣らは、どれも、凄そうなのですが、入手が、不可能に思えます。
ところが、そこへ、元バーバリアンのウィザードのリリージが、「ドラゴン・スレイヤー」の剣の情報を、仕入れてきました。
その情報に寄れば、近辺かつ、コボルトが、所持してそうなのです。
しかも、その付近のコボルトには、知り合いもいます。
★入手の可能性が、見えたので、コボルトの巣へと、冒険者達は、出かけました。
巣へ向かい途中で、コボルトに襲われましたが、それを、一撃で倒す、コボルトが、現れました。
以前の冒険で、友好的になった、コボルトの姫「ビャー」でした。
彼女は、かつての配下であった、コボルト達に、追われていました。
彼女の巣は、突然、恐ろしいモンスターに強襲され、さらに、モンスターは、ビャー姫の父親のコボルト王を、殺害し、宝物を、持ち去ったらしいのです。
王を失った、コボルト達は、次期、コボルト王の座を狙って、ビャー姫に、争うように求婚を迫ったのですが、ビャーは、それを拒否し、逃げ回っていたのです。
勢いあまって、殺していますが、これは、コボルトたちが、興奮のあまり、我を忘れて攻撃してくるためでもあります。
★そんな彼女と交渉し、モンスターを倒す代わりに、宝物の中に、「ドラゴンスレイヤー」があれば、譲ってほしいと、願い出ました。 ビャー姫は、これを快諾し、案内します。
★コボルトの巣に、入ると、王座の横の壁が、割れて、トンネルが、掘られていました。
冒険者達は、これを進み、途中、モンスターに出会います。
モンスター「アンバー・ハルク」を、撃破しましたが、彼らは、宝を持っていませんでした。
冒険者達は、トンネルの奥に進みます。
★すると、地上への出口が見えたのでした・・・。
《シナリオ:ドラゴンスレイヤー・クエスト》冒険15回目(後編)
ゴールド・キャプファン(人間、25歳、男性)
【属性:秩序にして善】
クラス:パラディン(レベル8)
※「パラディンになったら女にモテルゾ~」という天からの啓示を受けて、パラディンとなり、旅をしている男。礼儀として、女性への挨拶は、胸を揉むことから入ることを、信条としている。
ケレス(人間、22歳、男性)
【属性:中立にして善】
クラス:クレリック(神格:ペイロア)(レベル8)
※なぜか師匠から、厄介者扱いされてるぽい、ペイロアの神官。慈悲深いペイロアの神官はずだが、激情に駆られると、過激な行動を起こす。
チェレ(人間、20歳、女性)
【属性:混沌にして善】
クラス:ローグ(レベル8)
※混沌な性格の「ごろつき」。罠は、発動させて解除する主義だと、仲間から勘違いされている。疑い深い性格。
(NPC)
リリージ(人間、23歳、女性)
【属性:混沌にして善】
クラス:バーバリアン(レベル4)、ウィザード(レベル3)
※バーバリアンだったが、知的興味があったために、ウィザードの門を叩いた女性。ものすごく不真面目。
1.謎の石門
DM:トンネルの上に空いた、穴から外を、覗いてみると、森の中だと、わかります。
チェレ:警戒して、外に出てみよう。
DM:〈視認〉判定と、〈聞き耳〉判定をしてください。(判定結果を聞いて) 100フィート(30m)離れた場所が、開けた広場になっていて、そこに、石で出来た、小さい建物があります。 幅15フィート(3.5m)、高さ10フィート(3m)の入り口が、見た方向の面に、開いていて、下り階段が見えますよ。
チェレ:「うーん」 降りて、報告しよう。
ケレス:「ふーん、なんだろうな」
ゴールド:「うーむ」
ケレス:「そとに、出て、チェレに、入り口を、調査してもらおう」
チェレ:「あいよー」
全員が、地上に出て、木陰に、潜み、チェレだけが、建造物に、〈忍び足〉判定をしつつ、近づいていきます。
DM:〈忍び足〉判定と、〈隠れ身〉判定と、〈視認〉判定と、〈聞き耳〉判定を、お願いしますね。
チェレ:(判定して、達成値を、DMに伝える) 「んー」
DM:階段は、15フィートほど、下に伸びていますね。下は、広い部屋になってるぽいです。
チェレ:じゃあ、こっそりと、少し、降りてみる。
DM:もう1回、〈忍び足〉判定と、〈隠れ身〉判定と、〈視認〉判定と、〈聞き耳〉判定を、お願いします。
チェレ:(判定して、達成値を、DMに伝える)
DM:降りていくと・・・まぁ階段の中間辺りで、何か見えます。
チェレ:なにが。
DM:ええと、階段の下は、石造りの部屋で、左右は、奥行きがあって見えません。 正面は、25フィート先で、両扉が見えまして、門番が、2人立っています。
チェレ:どんな、奴ら?
DM:2人とも、爬虫類ぽい顔と体つきをした、人型生物ですね。手には、ツーブレーデッド・ソード。 背中に、ジャヴェリン。 そして、フル・プレートアーマーを着用していますね。
チェレ:なんだろう?
DM:うーん・・・使用する知識を指定して、判定してみたら?
チェレ:〈知識(地域)〉しか、持って無いなぁ (判定する)
DM:よくわかんない。
チェレ:報告に、戻るかー。
チェレは、一旦、仲間のところへ引き返し、状況を報告します。
ケレス:「うーん、何者なのかな」
リリージ(DM):「そういえば、アンバー・ハルクというのは、知性があるので、雇われることがあると聞いたことがありますよ」
ゴールド:「つまり、アンバー・ハルクを操っている奴らというわけか」
ケレス:「ここは、隊列を組んで、強襲しよう。 階段の上で敵を誘って、有利な位置関係で、戦おう」
ゴールド:「それがいいな」
敵より高い位置から、近接攻撃をした場合、攻撃判定に、+2のボーナスが貰えます。
射撃武器では、ボーナスは、貰えませんけどね。
前衛3列に、「リリージ」「ケレス」「ゴールド」。 後列2列に、「ビャー姫」「チェレ」が、並びます。
リリージ(DM):「わたし、ウィザードなんですけど、前衛?」
ケレス:「いや、あんた。 バーバリアンだろ」
ゴールド:「これは、ボス戦だよな。 ディヴァイン・フェイヴァー(神寵)かけておこう」
※ディヴァイン・フェイヴァー(神寵)・・・クレリックおよび、パラディンのレベル1信仰呪文。
1分の間、神格の力と知恵を呼びおろし、攻撃ロールと、武器のダメージロールに、術者レベル3レベルごとに、+1の幸運ボーナスを得る。但し、最低+1で、最高でも+3までである。(※但し、パラディンの術者レベルは、パラディンレベルの半分です)
つまり、ゴールドは、レベル8なので、術者レベルは、4。1分の間、+1幸運ボーナスです。
ゴールド:「あと、念のために・・・ゴールド・アイッ!」 ディテクト・イーヴル(悪の感知)
DM:えーと、階段の上から、やるのかな。 うーん、悪の反応が、2体ですね。
ゴールド:「悪だー。 手加減無用だな」
2.VSハーフ・ドラゴン
冒険者達は、上から、敵に呼びかけてみます。 すると、門番達は、明らかに敵意を持って、階段を、ゆっくりと、上がってきます。 これを、入り口付近で、迎え撃ちます。
敵は、ツーブレーテッド・ソードを、振り回し、左右に展開して、1人は、左端のリリージへ、1人は、右端のゴールドの前に立ちます。 ケレスは、中央にいるため、どちらからの攻撃も受ける可能が、ありますが、どちらへの攻撃も可能です。
そして、お互いの武器で、切り結び始めます。
チェレ:「これって、射撃できないような・・・」
※入り口が、15フィート幅で、3人の前衛のため、チェレは後列なので、射線が通っていない。
・・・が、実際には、味方の真後ろからでも、射撃できる上、誤射は、起こりません(コアルールのみの場合)。 但し、この場合、味方の真後ろからの為、敵は、「柔らかい遮蔽」を得てるとして、AC+4になり、さらに、チェレは、接近戦闘中の敵に射撃しているため、攻撃ロールに、マイナス4のペナルティを被る。
このため、実質、攻撃判定に、マイナス8を受けているのと同様の結果になるため、殆ど、命中できないことになります。
リリージ(DM):ええと、〈知識(神秘学)〉判定をして・・・ 「あ、こいつら、ハーフ・ドラゴンですよ!」
ゴールド、ケレス、チェレ:「「「 ハーフ・ドラゴン!?」」」
リリージ(DM):「ブラックドラゴンのハーフぽいから、酸のブレス吐いてくるかも」
※ハーフ・ドラゴン・・・中型サイズの竜(人型生物の変性種)
ドラゴンは、魔法的な存在であるため、ほとんどすべてのクリーチャーとの混血が可能です。
混血は通常、ドラゴンがその姿を変えている間に行なわれ、そしてドラゴンは自分の血を引いた幼子を置いて去ってゆきます。
ハーフドラゴンは、強力な存在であり、牙と爪、堅い鱗、そして、親の種別によるブレス攻撃を行なえます。
ハーフ・ドラゴンB(DM):「死ね!侵入者め!」 ツーブレデッドソードの全力攻撃! とーとー。
ゴールド:1d20+10攻撃2回!? 「ぐおっ」 当たる。 「いてぇ!ほんどに、いで~」
チェレ:二回とも、同じ攻撃力なの?
※全力攻撃は、2回目の攻撃が、通常は、5低いのです。
ハーフ・ドラゴンB:「おれは、《二刀流》特技を持っているのだ!」
※ツーブレデッド・ソード(双頭剣)・・・双頭武器。もち手が中央にあり、両端に剣が付いている武器。 丁度、二つの武器を持ってるかのように扱えるが、二つ武器を持って戦うペナルティは、通常通り受ける。
双頭武器の逆手側は、「軽い武器」として判断する。
※二刀流のペナルティ・・・通常武器を、両手に、1つずつ持つと、利き手に、-6。逆手に、-10のペナルティを被る。 但し、逆手に持つ武器が、軽い武器の場合は、逆手のペナルティは、-8になる
※《二刀流》特技・・・両手に1つずつ武器を持って戦う場合のペナルティが、軽減される。 利き手のペナルティは、2軽減し、逆手のペナルティは、6軽減する。
・・・つまり、ハーフドラゴンは、右手も左手も、攻撃ロールに、-2のペナルティだけで良いのです。
ハーフ・ドラゴンB(DM):うう、でも、かなり、ダメージ受けてきたなぁ。ようし 「ブー!」 ブレスを吹こう。 酸の息が直線状に飛び出します。 ええと、ゴールドの前の奴だから、ゴールドと、チェレは、反応セーヴしてね。
ゴールド:「よけれねー」
チェレ:「ひぇー」 避けたー。 身かわし(変則)持ってるから、ノーダメージー。
ケレス:硬いなぁ。全然、命中しねー。 チェレちょっと下がれよ。5フィートステップで後ろに下がって、ゴールドに、キュア(治癒魔法)するからさ。
チェレ:「ちぇー」 下がる。
ハーフ・ドラゴンA(DM):「でやー」 ええと、どっち攻撃しようかな。ランダムで(サイコロを振る)。リリージ。 命中。 ごっそりダメージ
リリージ(DM):「ぎゅあー」
ケレス:「おま、弱えーな。下がれ」
リリージ(DM):「わたし、ウィザードだから、仕方が無いですよー」
チェレ:「バリザードじゃないかー」
ケレス:5フィートステップして 「ひとまず、キュアー(治癒呪文)かけるぜ」 ゴールドに、キュアー・モデレット・ウーンズ(中傷治癒)」
ゴールド:「御坊。ありがてぇ!」 そして、俺は、「悪を討つ一撃(超常)だ!」 ヒット! ダメージ!
ハーフ・ドラゴンB(DM):「ぎゃー」 だめだ。死んだー。
3.アンホーリィ・ブライト
残り、1体残すのみ! と思っていると、奥の扉が、バターンと開きました。
そこには、ブレストプレートを着て、手に、モーニングスターを持った、蝙蝠のような翼を持って小さい角が、生えた、人型生物が、立っていました。
ケレス:「お?なんだ? デヴィル(悪魔)か?」 ええと、知識の種類は? 次元界? 持って無いぞー。
リリージ(DM):(〈知識(次元界)〉判定して)「あれは、ハーフフィードですね」
チェレ:「ハーフフィーンド?」
リリージ(DM):「ええと、悪魔(デヴィル)と人間の混血ですよ」
ゴールド:「そんなん、ばっかりだなっ!」
しかし、次のラウンドには、ハーフ・フィーンドは、開けた扉を閉めてしまった。
ゴールド:「? なんだったんだー!? と、言いつつ、(ハーフドラゴンを)攻撃」 ヒット
ハーフ・ドラゴンA(DM):「ぐおー」 そろそろやばいー 「まずい! ボス!救援をー! ぼすけてー!」 と叫ぶ。
チェレ:「逃げたかもよー」
数ラウンド後、ハーフ・ドラゴンは、打ち倒されてしまったのでした。
ゴールド:「よし、呪文が切れないうちに、一気に行くぞ!」
リリージ(DM):「わたしも、怪我治してもらったし、いきますね」
ケレス:「おれは、もう、呪文が無いから、上で待ってるぞ」 ※ケレスは、みんなの怪我を治したので、呪文を使い切ってしまった。
チェレ:「わたしも、いくよー」
DM:階段を下りようとしたところで、再び、奥の扉が、バーンと開いて、ハーフ・フィードが、武器と、盾を構えて、立ちふさがります。 ヤツは、扉の枠の位置に立っているから、左右の脇は、5フィートずつ空いてるだけですね。
ゴールド:よし、じゃあ、通常移動で、階段下まで、移動だ。
DM:リリージは、どうしようかな。 通常移動で、ゴールドに並んで・・・
リリージ(DM):「トゥルー・ストライク(百百百中)の呪文を自分にかけようっと」 構成要素ポーチから、触媒の「弓術の的をかたどった小さな木製のレプリカ」を取り出す。
※トゥルー・ストライク(百百百中)・・・ウィザード1レベル呪文。
自分自身にしかかけれない呪文だが、呪文をかけた次のラウンドが終了するまでに、1回攻撃することができれば、その攻撃ロールは、+20の洞察ボーナスを得ることが出来る。
術者には、一瞬、未来の状態が見えるのだ!
この場合、たとえ視認困難による、失敗確立があったとしても、それを、無視することができます。
ハーフ・フィーンド(DM):「むむ、門番達を、やったのか。 やるな、お前達! 今なら、許してやってもいいぞ。 立ち去れ」
ゴールド:「アホかー」
ケレス:「お前、ここで、なにを、しているのだ」
ハーフ・フィーンド(DM):「襲撃者に、答える義務は無いな」
ケレス:「コボルトの巣を襲ったのは、お前か?」
チェレ:「剣とか、なかった~?」
ハーフ・フィーンド(DM):「そうか。あの、剣を、狙ってきているのか。 あれは、俺のものだ。 去らぬならば、ここで、朽ち果てるが良い」
ゴールド:よし、距離を詰めるぞ。
リリージ(DM):「うう、トゥルー・ストライクの持続時間切れた・・・」(泣)
ゴールド、チェレ、リリージは、両扉の戸口の前まで前進し、ハーフ・フィーンドと、武器を、交えます。
ダメージを敵に与えつつも、敵も強く、お互い、傷つきます。
しかし、ハーフ・フィーンドのACは、高く、チェレと、リリージの攻撃は、なかなか命中しません。
チェレ:「くそー、挟撃したいな」 ハーフ・フィーンドの脇を抜けて、後ろに回ろう。
※敵を、味方の機会攻撃範囲で、挟むと、「挟撃状態」になり、攻撃ロール+2のうえ、ローグのチェレの能力「急所攻撃(変則)」で、ダメージが、増加するのです。
DM:敵の直ぐ側を、移動すると、1回だけ、機会攻撃を受けちゃうけど、いいの?
ケレス:〈軽業〉技能を、使えば、難度15で、機会攻撃の誘発を阻止できるぞ。
チェレ:そうなの? 〈軽業〉持ってないなぁ。 判定~(コロコロ) 失敗~。
ハーフ・フィーンド(DM):「俺のモーニングスターを喰らえ~」 命中判定~、ヒットー。ごしゃー
チェレ:「いてー!」 ま、まだ、大丈夫。 よし、後ろに回ったぞ。
ゴールド:これは、俺も、攻撃ロールに、+2なのだな。
DM:そうだよ。 リリージは、微妙に、ダメな位置だけど。
多少有利になったため、ハーフ・フィーンドは、ピンチになりました。
このままでは、死は確実です。
ハーフ・フィーンド(DM):「くそっ、なにか、手は、なにか。そうだ」 お、これ、使えそうだぞ。 モーニングスターを、フリーアクションで、落として・・・ 「くらえ! アンホーリィ・ブライト(不浄なる影)!」 もわわ~。
※ここで、DMは、ミスを、犯しています。
ハーフ・フィーンドは、敵の機会攻撃範囲内で、呪文を唱えたので、機会攻撃を受けてしまうはずだったのですが、そのルールを、すっかり、忘れていました。
その場にいた、全員、気が付きませんでした(ルールを、知らなかった可能性大)。
ただし、ハーフ・フィーンドは、〈精神集中〉判定を行い、「使用した呪文レベル+15」の難度に、成功すれば、機会攻撃を誘発することなく、呪文を発動できます。
これを、「防御的発動」と、呼ばれるルールです。。
アンホーリィ・ブライト(不浄なる影)は、レベル4呪文なので、難度は、19です。
ハーフ・フィーンドは、〈精神集中〉判定値12を所持してるので、20面ダイスを振って、7以上出せば、難なく呪文発動に成功すると、言うわけです。
TRPGなので、ルールのミスに気づかずに起こってしまった事象は、基本的には、「実際に起こった」ことになります。 その場で、気が付けば、撤回できたのですけど。
まぁ、野球の審判みたいな、ものです。
そう、俺(DM)が、ルールブックだー!(最低)
とはいえ、ミスは、ミスなので、反省し、今後は、間違えないようにしましょう~。 ・・・気をつけます。
※アンホーリィ・ブライト(不浄の影)・・・悪領域呪文レベル4。
射程は、中距離(100フィート+10x術者レベル)で、半径20フィートの拡散魔法である。
この不浄の力は、冷たく甘ったるい匂いのする、油じみた闇の雲の形をとる。
この呪文によって、害を被るのは、属性が、「善」か、「中立」つまり、「悪」以外のクリーチャだけなのだ!
この呪文は、「善」のクリーチャーに対して、術者レベル2ごとに1d8(最大5d8)ポイントのダメージを与え、1d4ラウンドの間、不調状態になる。 善の来訪者に対しては、1d8でなく、1d6(最大10d6)となる。 「中立」属性の場合は、これの半分のダメージになり、不調にもならない。 「善」でも、意志セーヴに成功すれば、半減する。
※不調状態・・・不調状態になると、その間、攻撃ロール、武器ダメージ・ロール、セーヴィング・スロー、技能判定、能力値判定に、-2のペナルティを被る。
DM:敵は、悪なので、ノーダメージ(笑)
ゴールド:「ずるい! なんじゃ、そりゃー!」 意志セーヴには、成功したぞ。
リリージ(DM):「甘いにおいがするぅ」 意志セーヴ成功。
チェレ:げげーッ! 失敗したーッ! ローグは、意志セーヴ値が、低いんだよー。
DM:じゃあ。ダメージを・・・(バラバラと、3d8を振る)
ゴールド:「いてぇ」 耐えたなー
リリージ(DM):「なんとか」
チェレ:(計算して) ああー、だめだ!死んだっ! 「ぷぎゃーぁあああ!」 ばたーん
DM:ありゃ!
ゴールド:「おのれー!」
チェレは、死んでしまいました!
残り、HPの少なかった、ハーフ・フィーンドは、ゴールドの一撃で、倒れ伏します。
DM:とは言え、〈呪文学〉判定に成功しないと、死んでるのが、分からないかも? 無傷だし。
ケレス:〈呪文学〉持ってるけど、わかんないだろうなぁ・・・(判定する)・・・ほら、わかんない。
ゴールド:てことは、いつも、罠にかかって、転がってるのと同じレベルに、見えるかもしれんなぁ。
チェレ:んな、アホな~。
ケレス:「お~い、チェレ。 終わったぞー。起きろよ~」
ゴールド:「いつまでも、寝てるんじゃないぞ~」 もみもみ~ 「ん? これは・・・」
リリージ(DM):「あれ! コイツ、死んでますよ!」
ゴールド:「なんと! 御坊(ケレス)! チェレが、やられてしまった」
ケレス:「・・・そうか・・・うむ。 ・・・しかし、大丈夫だ! 明日になれば、死体保存の呪文をかけて、ファ・テリアにつれていき、神殿で、蘇生呪文をかけてもらおう」
ゴールド:「え? そんなん、できるんですか?」(びっくり) ・・・そういや、D&Dの映画でも、生き返ってたもんなぁ・・・。
DM:ファンタジー世界だからねぇ。
チェレ:とほほ・・・。
4.レイズ・デッド
冒険者達は、敵の死体や、扉の向こう側を捜索し、宝箱を見つけ、持っていけるものは、まとめて、担いだり、背負い袋に詰め込んだりしました。
とりあえず、プレイヤー達に、宝物表のサイコロを、振ってもらいます。
普通は、多分、DMが、宝物表で、中身を決定するのだろうけど、ぼくは、プレイヤーに、振ってもらっています。
ゴールド:「なんだか、銅貨が、むちゃくちゃあるな・・・銀貨も」
DM:銅貨が、110,000枚と、銀貨が、12,000枚だね。(50枚で、1ポンドだから、銅貨が、2,200ポンド。銀貨が、240ポンド)
ケレス:「銀貨だけにしようぜ」
ゴールド:「そうだな。バック・オヴ・ホールディング(物入れ袋)にも入りきらんし・・・」
※バック・オヴ・ホールディング(物入れ袋)・・・2フィートx4フィート(約60cmx120cm)の布袋に見えるが、袋の中は、次元空間となっており、見た目より沢山入り、重量も袋の重さしか無いという、魔法のバッグです。
ただし、限界重量があり、その限界重量別に、タイプI~タイプIVの種類に分かれています。
冒険者達は、城塞都市ファ・テリアで、これを購入しており、彼らが所持してるのは、「タイプI」なので、最大合計250ポンド(約113.5Kg)まで、入ります。
ケレス:「あとは、宝石が、数個と、妙な、背負い袋だな」
ゴールド:「あれ? ドラゴン・スレイヤーは?」
リリージ(DM):「奥の部屋にあった、箱に入ってましたよ。 多分、これじゃないかなぁ」
ゴールド:「グレート・ソードか・・・」 両手武器だから、盾が、持て無いじゃないかー。
ケレス:「そうだなぁ、ドラゴン相手に盾が使えないと辛いなぁ」 つかねーなー。
DM:(ありゃ? ドラゴン殺しとくれば、大剣だと思ったので、そうしたけど、不評だな。 まぁ、いいか。 変更するのも主義に反するしなぁ・・・)
ケレス:「こいつ(ハーフフィーンド)ら、一体、何者だったんだろうか」
ゴールド:「なんか、手がかりは、なかったのか?」
リリージ(DM):「ハーフフィーンドが、エリスヌルの邪印を、持ってたくらいですね」
ゴールド:「エリスヌル?」
リリージ(DM):「“混沌にして悪”の神様ですよ。 別名、虐殺の神ですね」
ケレス:「それ以外、手がかりなしか」
リリージ(DM):「大方、半年前の戦争で、置いてけぼりになった、ヴァルダーク帝国兵の残党なんじゃないですかねー。 たまたま、ここに、潜んでいて、コボルトの宝を取ったのが、運の尽きってやつじゃないですか?」
ケレス;「・・・そんな簡単な、もんなのかな」
リリージ(DM):「じゃあ、かえりましょうか」
ゴールド:「そうだ。 ビャー姫は、どうするんだ」
ケレス:「そうだ。お前、言い場所があるぞ。 そこに住むと良いよ」
ビャー姫(DM):「え?ドコ?」
ケレス:「まぁ、着いてきなよ。 とりあえず、一休みしようぜ。 チェレは、明日、ジェントル・リポウズ(安らかな眠り)の呪文を準備して、かけてあげるよ」
※ジェントル・リポウズ(安らかな眠り)・・・ウィザードは、レベル3。クレリックは、レベル2の呪文。
塩を一つまみ、死体になってから1日につき、銅貨1枚が必要。
1体の死体を、腐敗しないように保存できる魔法です。
切り離された、手足などにも、有効です。
ゴールド:「死体が、ないと、ダメなのか」
リリージ(DM):「死体が無くても蘇生でくる魔法は、あるのだけど、あったほうが、蘇生費が安いんですよー。 それに、現在、死体が無くても蘇生できる神官が、知られてる限り、グランゼリカに、居ないんですけどね。」
ゴールド:「そうかー」
ケレス:「蘇生呪文には、いくらか、種類が、あるんだよ。 俺は、まだ、使えないけどなー」
冒険者は、キャンプして、翌日、ラックルスタートの町付近まで、南下し、街道を東に移動します。
数日後、街道を外れて、南の森へ向かいます。
森を進むと、少し壊れた、古城が見えてきました。
リリージ(DM):「グリーンドラゴンに、追われて、飛び込んだ、古城ですねー」
ゴールド:「吸血鬼が、潜んでたところだな」
ケレス:「ここに、テレポータが、あったろ、それを使って、ファ・テリアまで行こうぜ」
ビャー姫(DM):「おしろだー」
ケレス:「ビャー姫は、ここに、住むと良いぞ」
ビャー姫(DM):「やったー!」
リリージ(DM):「ああ、テレポータの門番にするのか」
ゴールド:「じゃあ、ファ・テリアにいくか」
冒険者は、古城のテレポータを使って、ファ・テリア付近に、瞬間移動しました。
リリージ(DM):「現在、グランゼリカ国内で、蘇生魔法が使えるクレリックは、1人だけなんですよ」
ゴールド:「へー、誰なんだ?」
リリージ(DM):「リン・レックアートと言う名の、クレリックで、宗派は、オーバドハイですね」
※オーバドハイ(Obad-Hai)・・・自然の神オーバドハイは、“真なる中立”属性の神様です。
主に、バーバリアン、レンジャー、ドルイドに、崇拝されています。
中立を激しく守るため、同じ自然の神で、属性が、“中立にして善”の森の女神「アローナ」とは、競争関係にあるそうです。
ケレス:「・・・ペイロアのクレリックは、使えないのか?」
リリージ(DM):「ファ・テリアのペイロアの司祭長さんは、レベル8なので、使えないですよ」
ケレス:「お、俺と同じレベルなのか・・・」
ゴールド:「すげぇー、御坊(ケレス)!」
※現在のグランゼリカは、半年前の戦争で、多くの有力者が死亡または、行方不明なため、多くの高レベルのNPCが、不在なのです。
城塞都市ファ・テリアは、臨時の首都なため、小都市規模であることから、貧弱な国家となっています。
ゴールド:「でも、それだけの力を持った、ケレス殿が、司祭長じゃないのは、なぜだ」
DM:クレリックとしての超能力のレベルと、社会権力のレベルは、関係ないから。 コネと、実績が無いと、駄目ナンダヨー。
ケレス:「くそー」
DM:リン・レックアート司祭は、レベル12なので、蘇生呪文は、レイズ・デッド(死者の復活)しか、使えません。 彼女以上のレベルを持った、クレリックは、現在の、グランゼリカには、居ませんからねー。
ゴールド:「げ、つまり、死体がないと、復活できないのか!」
DM:そういうこと、気をつけましょうねー。
ケレス:「俺が、やられると、死体を保存できないから、やばいってことだなー」
※レイズ・デッド(死者の復活)・・・クレリック呪文レベル5。
術者は、術者レベルごとに1日前までに死んだクリーチャーしか復活させることができない。
(※ジェントル・リポウズ(安らかな眠り)で、死体を保存した場合は、それ以降、死んだ日数をカウントしません)
死者は、魂が自由であって、蘇生に同意してなければならない。
復活したものは、あまりの苦しみのため、1レベル失う。
HPは、全快する。
0点になった、能力値があれば、すべて、1になる。
欠けた部位がある場合、それは、欠けたままである。
通常の病気や、毒は、治癒される。
魔法の病気や、毒は、治癒されない。
老衰や、アンデッド、[即死]呪文で、殺された場合などは、復活できない。
DM:あと、触媒として、5,000gpの価値のある、ダイアモンドが、必要です。
ゴールド:「ご、ごせんっ!」
ケレス:「チェレは、それくらいは、持ってたろ。出させようぜ」
DM:では、オーバドハイの神殿で、事情を説明し、チェレと、ダイアモンドを、渡します。 ええと、リンさんのスケジュールの都合で、1週間後くらいに、蘇生してくれるそうです。
ゴールド:「時間かかるなー」
DM:なにせ、蘇生できるのが、1人しか、いませんからね。 彼女は、いろいろと、忙しいのです。
ゴールド:「なんで、そんなに、人が、居ないんだー。 貧相な国だなー」
ケレス:「まぁ、俺は、ペイロア神殿に、顔売っておいてから、買い物にでも行くよ」
ゴールド:「俺も、買い物するか」
リリージ(DM):「じゃ、わたし、鑑定魔法の触媒買って、明後日にでも、宝物を売ってきますよ」
1週間後・・・チェレは、復活して、戻ってきました。
チェレ:「とほほー。折角、あがったレベルが、元に戻っちゃったよ・・・お金も、ごっそり無くなったー」
ゴールド:「まぁ、復活できて、良かったじゃないか」
ケレス:「まぁ、チェレだしな。 いつかは、こうなるかと思っていたよ」
リリージ(DM):「まったくですよねー」
チェレ:「おまえ(リリージ)だけには、言われたくないわー!」
《感想とか反省》
防御的発動と、機会攻撃の、ミスのため、チェレが、死んでしまいました!
もっとも、20面ダイスで、7以上でれば、同じ結果になってはいたものの、痛恨のミスですね。
まぁ、これが、逆の立場であった場合も、時間を巻き戻さず、そのままで、ゴーするので、「やりなおし」は、していません。
TRPGの進行は、こういうものだと思っています。
レイズ・デッドを体験できたので、これはこれで、良かったのではないでしょうか!
ある意味、グランゼリカのクレリック事情も垣間見れたことですし!
だめですか!そうですか! すみません!
次回は、城塞都市ファ・テリア周辺の冒険です。
おたのしみに~♪
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コメント
このシリーズ、毎回星さんのイラストも楽しみにしておりますw
星さんのイラストに漂う冒険者らしさは大好きです。
これからもDMがんばってくださいーw
投稿: イチジョウ | 2007.11.06 16:51
☆イチジョウ様
こんにちは!うへへ、がんばりますー。
投稿: SA.星忍冒険 | 2007.11.07 02:21
いつも楽しませていただいております。
今回のリプレイで一点。
>モーニングスターを、フリーアクションで、
>落として・・・ 「くらえ! アンホーリ
>ィ・ブライト(不浄なる影)!」
アンホーリィ・ブライトがハーフ・フィーンドの擬似呪文能力の場合、動作要素、音声要素、物質要素がいりません。
そのため、武器を落とす必要がございません。
呪文の場合は余計なことを書いてしまい、申しわけありませんでした。
投稿: Higescythe | 2007.11.14 16:13
☆Higescytheさま
こんにちは!
>そのため、武器を落とす必要がございません
・・・ぶふぉ(吹
その通りですね!
今は、流石にそんなヘマはやってませんけど、当時は、エヘ(照)
ご指摘ありがとうございました!
投稿: SA.星忍冒険 | 2007.11.14 17:32